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すい臓がんの対処法

 

 


すい臓がんは早期発見が難しい!


 すい臓がんは治りにくいがんの一つで、発見されたときは、既にがんが進行して、ほかの部位に転移していることが少なくありません。それは、すい臓は胃の裏側にあるため、がんを見つけるのがとても難しいのです。

 検査で言えば、大腸がんの場合は、内視鏡やCTスキャンなどの検査方法がありますが、すい臓がんにはそれがないために早期の診断ができません。患者の約半数は、末期(ステージW)でようやく見つかるのが現状で、手術できる人も2〜3割しかいないといいます。

 しかも、すい臓がん自体悪性度が高く、進行が速いため転移もしやすい。その上、すい臓の周囲には神経があるので、浸潤によってかなりの痛みが生じるなど非常に厄介ながんなのです。


 すい臓がんの代表的な症状としては、胃や背中の痛み、食欲不振、急激な体重の減少などが上げられます。早期のすい臓がんは、特徴的な症状がありません。ちょっとした異変を見逃さないことが大切です。

 すい臓がんの5年生存率は、4〜5%しかなく「治りにくさ」という点では他のがんを圧倒しています。つまり、20人のすい臓がん患者のうち、5年後に生き残っているのはわずか一人という難治性の高いがんの代表格といえます。

すい臓がんの発症要因?!


 すい臓がんを発症する原因として指摘されているのは、タバコ、高脂肪の食品、肉類の多食が揚げられます。すい臓がんを予防するための食事は、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12などを豊富に含む食品を摂ることです。

 米国のハーバード大学医学部のスケルンハマー准教授らの研究グループは、これらの栄養の摂取とすい臓がんの関係を調べています。その結果、すい臓がんになる危険が低かったのは、葉酸とビタミンB6の濃度が最も高いグループでした。

 具体的には、葉酸とビタミンB6の濃度が高いグループは、すい臓がんになる危険が約2%低くなり、ビタミンB12は9%低くなったといいます。

 すい臓がんを予防するには、葉酸とビタミンB6、ビタミンB12の3種類の栄養を同時に摂れる、レバーを食べるといいでしょう。レバーは、牛、豚、鶏などの肝臓の部位で、葉酸とビタミンB群のほかにも、ビタミンCやD、良質のたんぱく質、鉄などの栄養が大量に含まれています。

 レバーを摂る場合は、レバーペーストがオススメで、サンドイッチにはさんだりすれば、手軽に摂れるはずです。

すい臓がんになりやすい人


1.糖尿病の人。
2.慢性すい炎の人。
3.すい石症の人。
4.タバコを吸う人。
5.40歳以上の人。
6.男性。

すい臓がんの兆候


1.みぞおちから左の脇腹にかけて痛みを感じる。
2.胃や背中に痛みを感じる。
3.食欲不振になる。
4.酒が全く飲めなくなったり、脂っこいものが嫌になったりする。
5.消化不良を起こして下痢しやすくなる。
6.糖尿病が急に悪化する。
7.急激な体重の減少

すい臓がんの対処法


1.タバコをやめる。
2.脂っこいものを控える。
3.肉類の多食をしない。
4.レバーやレバーペーストを食べる。

すい臓がんの予防・改善法


1.葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12ですい臓がん予防
  (井上正子 日本医療栄養センター 栄養大学講師)
2.コーヒーですい臓がんの予防
  (田島 眞 実践女子大学教授)
3.全がん
  (がん共通の予防・改善法を参照して下さい。)
 

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