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胆道がんの対処法

 

 


 胆道とは、肝臓で作られた胆汁が流れて、十二指腸に行くまでの全経路のことをいいます。胆道は、胆汁の通り道である胆管と、胆汁を一時的に溜めておく胆のうに分けられます。

 胆のうに出来たガンを胆のうガンといい、胆管に出来たガンを胆管ガンといいます。そして、この2つをまとめて、胆道ガンと呼びます。


 胆道ガンは、もともと発症数の少ないガンでしたが、近年、発症数が増加傾向にあります。消化器系のガンの中でも、特に治療が困難とされています。その理由は、胆道ガンは初期症状が現れにくく、早期発見が難しいためです。

 また、胆道には大きな血管や重要な臓器が隣接していて、これらにガが拡がると、ますます治療が難しくなるのです。

 胆道ガンの原因としては、主に脂っこいものなどの多食による脂肪の摂りすぎや野菜不足が考えられます。又、肥満も胆道ガンのリスクを高める要因の一つです。

 厚生労働省の研究班が行った調査によれば、BMI(肥満指数、基準値=18.5〜25)が27以上の人は、23未満の人に比べて、1.8倍も発症の恐れが高くなり、太っている人ほど胆道ガンの危険性は高まっていることになります。

 さらに注意したいのが、胆石です。胆石を経験した人は、経験しない人に比べて、胆道ガンになる危険性は約2.5倍になることが調査結果で分かっているのです。

 胆道がんを予防するためには、食習慣を改善し、毎日3食を規則正しく摂り、脂っこい物や、甘い物など脂肪を溜めるような食事は、できるだけ控えることが大切です。

 そして、脂肪を分解したり、排出する成分が豊富な海草類や根菜類、魚介類を積極的に摂ることに心がけるようにしましょう。

胆道ガンになりやすい人


1.脂っこい物をよく食べる人。
2.野菜不足の人。
3.運動不足の人。
4.50歳代以上の人。
5.肥満の人(BMI=27以上)
6.胆のう炎や胆管炎を患ったことのある人。
7.潰瘍性大腸炎を患ったことのある人。
8.出産回数の多い人。

胆道ガンの兆候


1.尿がしょうゆのように濃くなる。
2.便が白っぽくなる。
3.右脇腹に鈍い痛みを感じる。
4.上腹部にしこりを感じる。
5.全身がだるい。
6.食欲不振、体重減少。
7.発熱、吐き気の症状が出る。
8.黄疸がでる。

胆道ガンの対処法


1.脂っこい物を控え、野菜を多く摂る。
2.適度な運動をする。
3.食事を3食規則正しくキチンと摂る。
4.海草や根菜類、魚介類などを多く摂る。

胆道ガンの予防・改善法


1.脂っこい物甘い物を止め、緑黄色野菜を多く摂る
  (横山 泉 東京女子医科大学名誉教授)
2.ハナビラタケで胆管ガンが消えた
  (倉持恒雄 福岡せんしんクリニック 医学博士
3.全がん
  (がん共通の予防・改善法を参照して下さい。)
 

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