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肝臓がんの対処法

 


肝臓の役割


 肝臓は、体の中で一番大きい臓器で、重さは体重の約1/50(1200〜1500g)になります。肝臓は、消化を助けるための胆汁を作ったり、新陳代謝によって毒素や細菌、薬物なども分解し、無害な物質に変えるなどの解毒作用があり、不用な脂溶性の老廃物を体外に出す「排泄機能」など生命維持に不可欠な働きがあります。

 肝臓がんにかかる罹患率は、男性では胃がん、大腸がん、肺がんに続いて第4位を占めています。女性では第6位です。このことからも分かるように肝臓がんは、男女で明確な差があり、男性の罹患率は、実に女性の約3倍に達しています。


肝臓がんの発症要因と予防


 肝臓がんを発症する最大の原因は、C型肝炎です。肝臓がんの約85〜90%がC型肝炎か、B型肝炎から進行したものに起因しています。

 この肝臓がんの難しさは発症部位の肝臓が「沈黙の臓器」と呼ばれるように病気が進行していても、これといった自覚症状はなく、気づかれにくく発見が遅れてしまうことです。

 C型肝炎が慢性化すると肝臓が次第に固くなる線維化が進み、肝硬変、肝がんへと病気が進む危険性があります。C型肝炎の治療は、この10年で大きく進歩してきました。

 インターフェロンといわれる注射薬を使って、C型肝炎ウィルスを退治すれば、この病気の進行を食い止め、がんの予防につながります。インターフェロン治療では、年齢が若い人ほど治りやすいことが分かっています。

 治療法が進歩し、C型肝炎は治せる時代になった今日、C型肝炎ウィルスに感染している人は、なるべく早く、肝臓の受診をしてもらうことが大切です。早く治療をはじめることが完治への近道となります。

肝臓がんの特徴


 肝臓がんの治療は、、症状が出てからでは既に遅く、余命1カ月とかいうことになりかねません。したがって、自覚症状が出る前に腫瘍を見つけることが肝臓がんを治すための要件になります。

 腫瘍が出来る箇所は、肝臓の右の上が最も多いとされています。症状には、右上腹部の圧迫感、食欲不振、体重減少、倦怠感、疲れやすさ、微熱などがあります。さらに進行すると腹水や黄疸も見られます。

 肝臓がんは再発も多く、術後1年で約2割が再発し、3年で6〜7割が再発します。肝臓内で再発が繰り返され、それらが進行してくると肝臓の外へ転移するのが一般的とされています。

 そうして、末期になると肝機能が働かなくなり、患者の約9割が肝不全と黄疸で亡くなっています。どのがんも早期発見が生死の分岐点とされますが、とりわけ肝臓がんではそれが非常に重要になります。

肝臓がんになりやすい人


1.C型肝炎の人。
2.B型肝炎の人(肝臓がんの約15%)。
3.タバコを吸う人。
4.お酒をよく飲む人。
5.甘いものが好きな人。
6.運動不足の人。

肝がんの兆候


1.しゃっくりが長引く。
2.手のひらが赤みを帯びてくる。
3.いつもおなかが張った感じがする。
4.みぞおち周辺の不快感。
5.食欲不振、体重減少。
6.慢性肝炎の症状が出る。
7.背中の右側に痛みを感じる。
8.胸や上腹部にクモの巣のような模様の血管がみられる。

肝臓がんの対処法


1.C型肝炎を防ぐ。(歯ブラシ、カミソリは共有しない)
2.禁煙する。
3.酒の量を減らす。
4.甘い物、油っこい物を控える。
5.適度な運動をする。

肝臓がんの予防・改善法


1.危険な脂肪肝が急増中、脂っこい物、特に甘い物好きは要注意
  (柏木万麻寿男 日本肝臓学会専門医医療法人医食研究会、新宿医院病院長)
2.玄米中心のがん征圧食と前向き思考で末期がん(大腸がん〜肝臓がん)消失
  (女性Sさん67歳 愛知県「NPO法人 いずみの会」参加)
3.有機ゲルマニウムで肝臓がんが消えた
  (福島裕子 西川口クリニック院長
4.バイオシートで肝臓がんの治療後、低体温になったが回復し再発なし
  (鹿島田忠史  誠快医院院長
5.コーヒーで肝臓がんの予防
  (田島 眞 実践女子大学教授)
6.全がん
  (がん共通の予防・改善法を参照して下さい。)
 

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