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胃がんの対処法

 

 


胃がんの発症要因!


 胃がんは、世界的に減少傾向にあるものの、日本ではいまだに発症率が高く、毎年約10万人が新たに胃がんになっています。亡くなる人は5万人もいます。日本人に最も多いのは胃がんです。

 胃がんを招く大きな原因としては、塩分の摂りすぎです。塩分を摂り過ぎると、胃の粘膜に異常をきたし、胃壁が傷ついてしまいます。その傷が修復されるときに、食物に含まれる発がん物質の影響を受けて、がん化が進んでしまいます。

 また、胃壁が傷ついた状態では、胃がんの危険性を高めることで知られるピロリ菌に感染しやすくなります。


胃がんで危険なスキルス性胃がん


 胃がんの中で、もっとも怖いのがスキルス性胃がんです。胃がん全体の約1割を占めるスキルス性胃がんは、他の胃がんと同様に、胃粘膜から発生しますが、粘膜表面にあまり変化が起こらないまま、胃壁の中に広がっていきます。

 そのため、早期診断ができにくく、スキルス性胃がんの発症は見つけにくいため非常に分かりづらいのです。そのうち、胃壁全体が固くなってスキルス性胃がんであることが判明することが多いとされています。

 その時点では治療は難しい状態になりますので、スキルス性胃がんは「助かりにくいというより助からない」がんという見方が強いようです。

 元アナウンサーの逸見政孝さんも、スキルス性胃がんだったといいます。歩けないほどの腰痛を訴えて入院、原因が分からないまま「疲労性の腰痛」ということで診断されたのです。ところが、後にがんが発見されて再入院、それから1年後に亡くなられています。

胃がんの生存率


 胃がんはその自覚症状として、胃痛、胸やけ、黒便などがあるといいますが、早期の段階では症状の出る人もいれば出ない人もいます。

 がんの進行度(ステージT〜W期)によって助かる率が大きく変わってきます。T期であれば5年生存率は90%、U期では70〜80%と高く、治療法はいずれも手術となっています。

 V期になるとがんの状態により、手術と化学療法のいずれか、もしくは併用する治療が行われています。V期では、5年生存率は50%となります。

 W期になると手術はできなくなり、化学療法か放射線治療となり、5年生存率は急に下がり9〜10%となります。この段階で、助からない可能性も大幅に高くなってきます。

 がんの浸潤や転移があるとがん細胞が他の臓器に広まっていきますので、胃がんの早期発見は大切になります。胃がんでもっとも多いのがリンパ節転移です。ここまで進行しないように定期検査は何よりも大事です。

胃がんになりやすい人


1.漬け物や塩蔵食品(タラコやイクラ、メザシなど)をよく食べる人
2.濃い味付けが好きな人
3.タバコをよく吸う人
4.ピロリ菌に感染している人
5.生野菜や果物をあまり食べない人

胃がんの兆候


1.食べたものが食道の下あたりにつかえた感じがする。
2.食後にみぞおちあたりに鈍痛がある。
3.みぞおちあたりに違和感や不快感を感じる。
4.食べ過ぎていないのに、胸やけが頻繁に起こる。
5.慢性的に、胃もたれ、胃の不快感、腹部の膨満感がある。
6.食欲が低下する。
7.味の好みが変わり、サッパリしたものを好むようになる。
8.胃液の逆流がよく起こる。
9.悪臭を伴うゲップが出る。
10.上腹部にしこりがある。

胃がんの対処法


1.料理には、塩やしょう油の替わりにコショウや酢などを使う。
2.料理をうす味にする。
3.禁煙する。
4.病院でピロリ菌を駆除する。
5.生野菜や果物を多食する。

胃がんの予防・改善法


1.減塩食を実践し、緑黄色野菜を多く摂る
  (横山 泉 東京女子医科大学名誉教授)
2.有機ゲルマニウム「スーパーゲルマン」
  (福島裕子 西川口クリニック院長
3.スピルリナの粒食品で胃がんが10年間、再発なし
  (久郷晴彦 健康科学研究所所長)
4.ハナビラタケで末期の胃がんが縮小
  (倉持恒雄 福岡せんしんクリニック 医学博士
5.バイオシートで進行性の胃がんが縮小、転移なし
  (鹿島田忠史  誠快医院院長
6.爪もみは胃がんに良い!
  (福田 稔 日本自律神経免疫治療研究会 理事長
7.緑茶ドレッシングで胃がん予防!
  (大森 正司 大妻女子大学
8.全がん
  (がん共通の予防・改善法を参照して下さい。)
 

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