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ゆらゆら体操で免疫力アップ

 

 


 日本人のガンになる人は、年々のように増加しており、欧米に比べてもその傾向は高くなっています。なぜ、これほどまでにガンが猛威を振るうようになったのでしょうか?

 この原因を考える上で見逃せないのが、私たちの体に備わっている免疫力の低下です。免疫とは、人間が生まれながらもっている機能で、外部から細菌やウィルスなどの異物の侵入を防御するシステムです。免疫は体内ての異物であるガン細胞を攻撃する働きもあります。

 免疫力を低下させる要因にはいろいろありますが、最も大きな原因はストレスです。現代人は、過剰なストレスを受けやすくなっています。この過剰なストレスを受けることによって、病気から体を守る力である免疫力が低下している人が、働き盛りの人たちを中心に急増しています。

 自分でストレスを解消すれば問題ないのですが、現実はそれができないでいる人は少なくありません。そこで、日常生活の中で簡単にできるストレス解消方法としては、免疫力の強化に不可欠な自律神経の作用を整えるような軽度の運動が効果的といえます。

 ストレスを感じると、体内ではカテコールアミンという、ストレスホルモンの分泌が急増するといいます。最近の研究では、運動によってこのカテコールアミンの働きを強力に抑えることがわかってきています。

 このようなことから、ストレスを解消する運動とは、筋肉を鍛えたり、勝負に勝つために記録を争ったりするような激しい運動は避けなければなりません。

 自律神経は、緊張時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経に大きく分けられます。交感神経と副交感神経は、シーソーのように働く仕組みになっています。

 交感神経が活発に働けば、副交感神経は活動が弱まるという具合です。

 ストレスの多い暮らしの中では、どうしても交感神経が過剰に働き、副交感神経の働きが低下しがちになります。
ゆらゆら体操が免疫力を強める仕組み

 交感神経が優位に働いているときは、体はいわば緊張状態に入っている状態になり、白血球の中の顆粒球が増加し、リンパ球が減ってきます。

 一方、副交感神経が優位に働いているときには、顆粒球は減り、リンパ球が増加します。副交感神経が優位に働いていれば、リンパ球が増えてガンを退ける役割が活発になる訳です。

 最近になって、心臓病や脳梗塞などの生活習慣病が多発しているのも、ストレスの中で、リンパ球の働きが衰えていることと無関係とは言い切れません。

ゆらゆら体操で免疫力アップ


 運動には、ストレスを解消するとともに、自律神経の働きを整える上でも効果があります。
 激しい運動や勝敗を伴うものではなくて、軽度の運動がお勧めです。

 ガンが逃げ出す生き方 の著者である新潟大学大学院教授の安保徹先生が推奨される「ゆらゆら体操」を紹介します。

1.足を肩幅に開いて立ち、手は横にたらしておきます。そして、腰をリズミカル
  に左右に揺らします。
2.前記の腰の動きに合わせて、ひざを片側ずつ曲げます。
3.前記の動きに合わせて、同時に方を前後に揺らします。
4.前記の動きに合わせて、左右の手でお尻をなでるようにします。
5.一旦、停止し、両手のひらを向かい合わせにしたまま、腕を高く上げ、空中に
  8の字を描いて揺らします。このとき、手の動きに合わせて、腰も8の字に回
  します。

 この5つの動きをそれぞれ10回ずつ繰り返して1セットになります。1セットに要する時間は5分くらいです。1日に最低でも、1セット行うようにすると、免疫力は確実に強化されていくといいます。

ゆらゆら体操のやり方

ゆらゆら体操はなぜ効果があるの?


 ゆらゆら体操は、なぜ効果があるのでしょうか?その秘密は体を揺らすことにあるようです。

 自律神経は、頸椎や腰椎の中を通っていますので、体を揺らす動きによって、頸椎や腰椎に振動が伝わり、自律神経を刺激します。刺激されると交感神経の緊張状態が緩んで、自律神経の働きが整えられるということになります。

 すなわち、交換神経と副交感神経はシーソーのような関係にあるため、交換神経の働きが低下すると副交感神経が活発に働くようになるというわけです。更に、ゆらゆら体操は、全身を使ってゆらす運動ですから、全身の血流が促されて体が温まります。

 人は、体温が1℃高まるだけでも免疫力が約3割強まることが知られていますので、素晴らしい体操といえるでしょう。また、運動すると内臓の働きも良くなり体調もよくなります。

 体調が良くなれば、何事にも自然と余裕をもって望むことができるので、その余裕が交感神経優位の自律神経の乱れを正すことにもつながるというわけです。

 このように、揺らすだけのゆらゆら体操には、他の運動にはない利点がいくつも備わっています。日々の暮らしの中に、ゆらゆら体操を取り入れてみては如何でしょう。
 

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